ものすごくうるさくてありえないほど近いジャンゴ

映画2本見た。


ものすごくうるさくてありえないほど近い
すっごい泣いた、トイストーリー3程ではないけど、何回も泣いて毛布が冷たくなってしまった。
私は親が子を愛してる物語に弱い、めっぽう弱い、愛されてる子供が結婚したりするとそれだけで涙出る。
それは実の親じゃなくても、育ての親とか、弟子と師匠とかも、なんか弱い。
ストーリーはもちろんだけど、一人で、暗い中で見てたのが大きいのかも。
彼が、お酒のせいか寝てしまって、こんな孤独と向き合う映画を一人で見ろなんてそんな残酷な、と思ったけど、なんとなく最後まで見たい気分で見て、結果、予想通り切なさがぶわんぶわんだった。
子供に感情移入して父母を思って泣き
母に感情移入して隣で寝てる人(もしくはその人じゃなくても、抽象的に、そうゆう感じの存在)を思って泣いた。
すぐに人肌が欲しくて、布団に潜り込んで、すぐに安心した。
一緒に見てたら、孤独感も寂しさも死んだ悲しさも分散されて、まず感情移入しなかっただろうな。
昼に見てたら、明るくして見てたら。
そんなもんである。
ただ昨日あの環境で見たあれはすっごく良かった、母はすごい。




映画好きな人は、一人で映画見てておかしくならないのか不思議である。
家で見るときは基本的に親が一緒だから、全ての感情が分散される気がする。紛らわされる、というか。
コメディーを見るときは人と見るほうが絶対楽しいからいいのだけど。
あの映画やあの映画を一人で見たら、もっと感動してたのかも。
うーんでもやっぱり一人で見るのはやだなぁ、家族モノの感動も、恋愛モノの胸キュンも、不思議モノの不安も、コメディーの楽しい気分も、悲しい話の悲しさも、分散したり消化したりできないのは想像しただけでやばい。つらい。共有はできなくても別にいいんだけど。
何度も見てたら、慣れてくるのか。


ああ、舞台だけど、エッグは一人で見た。
そういえば舞台は結構一人で見てる気がする、宝塚含め。
舞台は帰り道があるからなぁ、最初はいろいろ考えても歩いてるうちに普通になる、のかな、
いや、だめだ、宝塚は消化できないのが溜まってしまったのがよくなかった。
好きを溜めすぎて実生活にも侵食してきていろいろだめだった。
エッグも帰り道練馬着くまでふらふらだったけど、まいこんちに泊まってたくさん演技の話したりしたから落ち着いたのかも。


いろんなときに思うけど
私は映画や舞台や本、作品を見た後影響されやすすぎるところがある。
ミーハー的な意味でも。
赤色が好きなのも多分そうだし。
私が好きな作品のヒロインが大抵赤好きだった。
いや、ほんとに今は赤色好きなんだけど、好きな作品に影響されて催眠術みたいな。
これは佐藤先生風に言うと役者に向いてないってやつなんだろうなぁ
こないだ、紀子の食卓を見た後も、周りが暗かったからか、いろんな人に二度と会えない気がして、悲しくて悲しくてしょうがなくて、電車の窓に映った自分の顔が酷くてびっくりした。
向いてない、かぁ。




2作目は、ジャンゴ。
映画館で、1列目で見た。
1列目なんてはじめてーと思って、座ってから気付いたけど、僕は妹に恋をするも1列目だったな
あの映画はびっくりするほどつまらなかった、未だにつまらなかった映画圧倒的第一位だし、今後何を見てもあれよりは面白かった、となりそうなくらい、やばかった。一度も面白い波が来なかった上に結末も気に入らなかった、なんだったんだろう。


さてジャンゴ。
血とか、もともと趣味じゃないと思うの、私は。
しかしこれがなかなかなどうして、面白かった。
なんせスカッとする。
いいじゃない、撃ちまくるの、せいせいするじゃない。
そしてツッコミどころがありすぎて。特に前半。
まぁ元々趣味じゃないだけあって、黒人同士を戦わせてるのとか、本来しなくてもいい撃ち合いで悪いことしてないやつが死んだりするのは不愉快というか不本意だったけど。
平和なほうがいいよう。
プロレスとかも周りに好きな人多いけど、(それが普段優しくて温厚で大好きなひとだったりするから、多分暴力とかじゃなくてすごい魅力があるんだろうな、プロレスには、まだ私には分からんが)誰かが痛いよりは痛くないほうがいいに決まってる。
しかし、それは変わらずじまいだけど、なぜか結果見てよかったし嫌いじゃなかった。
あのドイツ人は完全に好き。
奥底で崇高っぽいこと考えてるのにコスくてひょうひょうと自分が得する感じすごい好き。ポアロっぽい。
西部劇っぽい雰囲気とか、大きい農園とかは、思いっきし趣味だった。


隣のカップルの女の子が、撃ちまくるシーンで顔抑えてて、いかにも耐えられないって感じの、不愉快そうで、このカップルは映画館出た後いやなムードになったりするのかなぁって思ったら男の人のほうが心配になってしまって、そういえば遅れてきたし、遅れたのもあんたのせいよ、みたいになるのかなぁこの女の子気が強そうだし、とか、多分一番の見せ場であろうところで半分神経を隣のカップルに向けてしまった。
あと隣の女の子ほど無理じゃないことに気付いて、こうゆう映画も実は苦手じゃないのだ、と気付いたり。
少なくともラストの爆破はスカッとしたなぁ、なんかバカみたいにかっこよかったし、女の子は顔抑えてたけど。
バカみたいにかっこよかったはうそだな、バカみたいだったな。
ディズニーのラストみたいだった。





とにかく、隣のカップルが仲良くごはんを食べてることを祈るばかり。
字幕始まった瞬間席立ったしなぁ。
心配だなぁ。